「猫じゃない、キャット星から来たキャット星人だ」
「猫じゃん」
思わずつっこんでいた。
「キャット星人だ!」
「猫が宇宙人で地球を支配しようとしてる説があったけど、本当に宇宙人なんだあ!」
半笑いでそう言ったら、猫が銃を撃って地面が土煙を上げた。
「うわ、なにするの!」
「なぜ我らの野望を知っている!? ますます生かしておけない」
「待って、誰も本気で信じてないからっ!」
美遥は急いでスマホで「猫」「宇宙人」と検索して結果を見せる。
「これは、地球人が使っているスマホというやつだな。我らの持つ端末似ている」
猫型宇宙人は警戒しながらスマホを見る。肉球で画面を操作するさまに、肉球も反応するんだ、と美遥はある種の感動を覚えた。
しばらく眺めたあと、ふむ、と彼は頷いた。
「ここでは猫族は大事にされているようだな」
「そうなの、猫は至高! もふもふしてて、かわいくて、癒し! 猫カフェに行っても逃げられてばっかだけど、おやつをあげるときだけは寄って来て、もうかわいいのなんの!」
思わずまくしたてる美遥を、猫型宇宙人は冷めた目で見る。
美遥ははっと気づいて、さらにこぼす。
「この温度差、本当のお猫様みたい……!」
「我らが作った生物兵器とも知らずに、なんとのんきな」
「生物兵器!?」
美遥は驚愕した。確かに爪はあるし牙も鋭いが、兵器だなんて思えない。
「地球人を篭絡するために作り上げた、最高に愛らしい我らの兵器だ。甘えん坊からツンデレまで幅広く網羅している」
「なんという戦略……! だけど絶対に確実……!」
「お前は猫に忠実なようだな。宇宙船が故障したことだし、しばらく俺の世話をしろ」
「え!?」
「だが、本当のことを周囲に言えばどうなるかわかるな?」
睨まれた美遥はきゅんと胸をときめかせた。
「猫ちゃんに睨まれてる。ご褒美……!」
「なんだこいつ」
猫型宇宙人は冷や汗を流した。
「俺は変態を下僕にしたのか?」
彼の心配などどこふく風で、美遥は目を輝かせていた。
「猫じゃん」
思わずつっこんでいた。
「キャット星人だ!」
「猫が宇宙人で地球を支配しようとしてる説があったけど、本当に宇宙人なんだあ!」
半笑いでそう言ったら、猫が銃を撃って地面が土煙を上げた。
「うわ、なにするの!」
「なぜ我らの野望を知っている!? ますます生かしておけない」
「待って、誰も本気で信じてないからっ!」
美遥は急いでスマホで「猫」「宇宙人」と検索して結果を見せる。
「これは、地球人が使っているスマホというやつだな。我らの持つ端末似ている」
猫型宇宙人は警戒しながらスマホを見る。肉球で画面を操作するさまに、肉球も反応するんだ、と美遥はある種の感動を覚えた。
しばらく眺めたあと、ふむ、と彼は頷いた。
「ここでは猫族は大事にされているようだな」
「そうなの、猫は至高! もふもふしてて、かわいくて、癒し! 猫カフェに行っても逃げられてばっかだけど、おやつをあげるときだけは寄って来て、もうかわいいのなんの!」
思わずまくしたてる美遥を、猫型宇宙人は冷めた目で見る。
美遥ははっと気づいて、さらにこぼす。
「この温度差、本当のお猫様みたい……!」
「我らが作った生物兵器とも知らずに、なんとのんきな」
「生物兵器!?」
美遥は驚愕した。確かに爪はあるし牙も鋭いが、兵器だなんて思えない。
「地球人を篭絡するために作り上げた、最高に愛らしい我らの兵器だ。甘えん坊からツンデレまで幅広く網羅している」
「なんという戦略……! だけど絶対に確実……!」
「お前は猫に忠実なようだな。宇宙船が故障したことだし、しばらく俺の世話をしろ」
「え!?」
「だが、本当のことを周囲に言えばどうなるかわかるな?」
睨まれた美遥はきゅんと胸をときめかせた。
「猫ちゃんに睨まれてる。ご褒美……!」
「なんだこいつ」
猫型宇宙人は冷や汗を流した。
「俺は変態を下僕にしたのか?」
彼の心配などどこふく風で、美遥は目を輝かせていた。



