「わんちゃんがいると降りられないので」
「そうですね、すみません」
飼い主はぺこぺこと頭を下げ、犬を引っ張って歩いていった。
その姿が見えなくなると、ようやくマカロが降りて来る。
「びっくりした。犬ってやっぱり天敵なの?」
美遥が聞くと、マカロは不機嫌なまま答えた。
「あいつらも地球を狙ってるんだぞ、知らないのか」
「そうなの!?」
「久しく犬族が優勢だった。ようやく最近は猫族が優勢になってきたというのに」
ぶつくさと文句を言うマカロの耳は不機嫌そうに伏せられている。
「地球の昆虫も宇宙から来た説があるんだぞ」
「昆虫が!?」
「だいたい脊椎動物だろう。だが、昆虫は脊椎がない。幼虫からさなぎを経て成体になるのも昆虫だけだ」
「うわあ懐かしい単語がいくつも」
脊椎動物とかさなぎとか、久しく聞いていない気がする。
「お前、そんなのんびりした思考でよく生きてられるな。地球人はみんなそんなに危機感がないのか」
「うーん……宇宙人に対しての危機感はたぶんないよ」
「愚かな。だからこそ我らの侵略が順調なわけだが」
「宇宙人ってリアリティないからなあ」
美遥は苦笑した。
「そうですね、すみません」
飼い主はぺこぺこと頭を下げ、犬を引っ張って歩いていった。
その姿が見えなくなると、ようやくマカロが降りて来る。
「びっくりした。犬ってやっぱり天敵なの?」
美遥が聞くと、マカロは不機嫌なまま答えた。
「あいつらも地球を狙ってるんだぞ、知らないのか」
「そうなの!?」
「久しく犬族が優勢だった。ようやく最近は猫族が優勢になってきたというのに」
ぶつくさと文句を言うマカロの耳は不機嫌そうに伏せられている。
「地球の昆虫も宇宙から来た説があるんだぞ」
「昆虫が!?」
「だいたい脊椎動物だろう。だが、昆虫は脊椎がない。幼虫からさなぎを経て成体になるのも昆虫だけだ」
「うわあ懐かしい単語がいくつも」
脊椎動物とかさなぎとか、久しく聞いていない気がする。
「お前、そんなのんびりした思考でよく生きてられるな。地球人はみんなそんなに危機感がないのか」
「うーん……宇宙人に対しての危機感はたぶんないよ」
「愚かな。だからこそ我らの侵略が順調なわけだが」
「宇宙人ってリアリティないからなあ」
美遥は苦笑した。



