猫を飼うためにあれこれ調べてはいる。ペット可のマンションは高いので、今すぐ引っ越して飼うことはできない。猫も長寿化してきて介護が大変らしいし、病院代は全額負担だから保険にも入った方がいいし、金銭的なあれこれは本当に大事だ。
無計画に飼うより飼わない方が猫に対して愛があるし誠実だと思っている。
だから今は猫を集める放置ゲーでひとときの癒しを得ているが、やはりいずれは本物が飼いたい。
ココアをすすって空を見上げたときだった。
強い光がすーっと夜空を横切った。
「流れ星! 初めて見た! 猫飼いたい猫飼いたい猫飼いたい!」
必死で願ってみると。
「嘘、え!?」
光はどんどん大きくなり、迫って来る。
逃げなきゃ!
思ったときには光はもう目の前の公園に落ちていた。
「……もしかして隕石?」
まさか公園に落ちるなんて。
だけど、と思いだす。過去には隕石が民家に落ちたこともあるらしいから、こんなこともあるかもしれない。
美遥はわくわくを抑えられなかった。
隕石を見つけたら発見者としてときの人になれそうだ。そんな非日常、体験してみたい。
1DKの部屋に戻るとカップをテーブルに置いて、靴を履いて外に出た。もちろん鍵をかけてスマホを持って。
さほど大きくない、地元の子どもたちが遊ぶ公園だ。一周してなにも見つからなければ帰ろう。そう思っていたのに。
公園に入った直後、唖然とした。
無計画に飼うより飼わない方が猫に対して愛があるし誠実だと思っている。
だから今は猫を集める放置ゲーでひとときの癒しを得ているが、やはりいずれは本物が飼いたい。
ココアをすすって空を見上げたときだった。
強い光がすーっと夜空を横切った。
「流れ星! 初めて見た! 猫飼いたい猫飼いたい猫飼いたい!」
必死で願ってみると。
「嘘、え!?」
光はどんどん大きくなり、迫って来る。
逃げなきゃ!
思ったときには光はもう目の前の公園に落ちていた。
「……もしかして隕石?」
まさか公園に落ちるなんて。
だけど、と思いだす。過去には隕石が民家に落ちたこともあるらしいから、こんなこともあるかもしれない。
美遥はわくわくを抑えられなかった。
隕石を見つけたら発見者としてときの人になれそうだ。そんな非日常、体験してみたい。
1DKの部屋に戻るとカップをテーブルに置いて、靴を履いて外に出た。もちろん鍵をかけてスマホを持って。
さほど大きくない、地元の子どもたちが遊ぶ公園だ。一周してなにも見つからなければ帰ろう。そう思っていたのに。
公園に入った直後、唖然とした。



