サトが絵画教室に通い始めたから、俺も行きたくなった。
それで、一緒に通っていた。
でも、本当は絵が好きなわけじゃなかった。
ただ一緒にいると楽しかっただけ。
絵は描くというよりも、サトの邪魔をしていた気がする。
ちょっかい出して、困った顔をしても、必ず俺の言う事を聞いてくれた。
それに、サトはよく他の生徒からもいじられていた。
クレパスで描かれた絵は、物や植物は同じなのに、人だけは俺たちには見えない色がついていた。
『なんでこんな色つけてんだよ』『何を描いてんだ?』
と言いたい放題だ。
サトが泣きそうな顔をする。たまらず亮太が言い放つ。
『うるせえよ。自分の絵はどうなんだよ。見せてみろよ』
喧嘩に発展する前に先生が宥めるなんてことは、よくあった。
サトが何も言わないから、俺が文句を言う役目みたいな感じになってた。
でも、威勢よく文句を言い放ったあと、また責められて、そのあとはよく泣いた。
それをサトが『ありがとう』と言って慰めてくれる。
それで、一緒に通っていた。
でも、本当は絵が好きなわけじゃなかった。
ただ一緒にいると楽しかっただけ。
絵は描くというよりも、サトの邪魔をしていた気がする。
ちょっかい出して、困った顔をしても、必ず俺の言う事を聞いてくれた。
それに、サトはよく他の生徒からもいじられていた。
クレパスで描かれた絵は、物や植物は同じなのに、人だけは俺たちには見えない色がついていた。
『なんでこんな色つけてんだよ』『何を描いてんだ?』
と言いたい放題だ。
サトが泣きそうな顔をする。たまらず亮太が言い放つ。
『うるせえよ。自分の絵はどうなんだよ。見せてみろよ』
喧嘩に発展する前に先生が宥めるなんてことは、よくあった。
サトが何も言わないから、俺が文句を言う役目みたいな感じになってた。
でも、威勢よく文句を言い放ったあと、また責められて、そのあとはよく泣いた。
それをサトが『ありがとう』と言って慰めてくれる。
