君はいつでも宝物をくれる

 ――俺を見ていて欲しい。サトに見つめられたい。

「予選が始まるから、試合出られないかもしれないけど、見に来てほしい」
 そう言うと、真っ直ぐ見つめ直して「もちろん、もちろん行く。亮太を描くよ」
 そう言ってくれた。
 大きな花火が上がった。
 花火の明かりに照らされたサトの顔は、とても綺麗だった。

 サトが家に帰り、自室のベッドで横になる。
 花火をのぞいていた窓の方に視線をやり、さっきのやりとりを思い出していた。
 サトの肩や腕の温もりと間近に寄った顔。
 スケッチノートを取り合った時に触れた背中。
 俺のことを見る熱い眼差し。
 そして、前に脱衣所で見たサトの白い肌。
 沸き起こった昂りを慰める。
 あぁ……暁士……。
 欲望を吐き出した手のひらを見つめる。
 俺はサトが好きだ。
 触れたい。今日の温もりを思い出して、サトを抱きしめたくてしょうがなかった。