ゆきちゃんは、とても気さくで、1つ年上の余裕なのか、こっちの緊張をほぐすように話てくれた。
 その後、買い物したいというゆきちゃんの希望で、洋服店や雑貨店に入る。
 時間が経つにつれ、だいぶ打ち解けて、名前で呼び合うようになっていた。

 スポーツ用品店で、田中が亮太へのお礼にとユニフォームのレプリカを買ってくれた。
 そして、ゆきちゃんにはユニフォームを身に付けたクマのキーホルダーをプレゼントした。

 夕方になるにつれて、浴衣姿の人たちが目に付いた。
 花火大会の看板が目に留まる。
 田中とゆきちゃんは、周りがみえていないくらい楽しく話している。
(もう、俺は帰っても良さそうだな)
 二人に別れを告げて、家に帰った。
 ユニフォームのレプリカを自分の部屋に吊るす。