うつむいたまま言うサトに、小百合は続けた。
「サトくんの夢ってなに?」
「……わかりません」
「私はね……夢を諦めてたんだけど、教室で子供たちの絵をみているうちに、彼らの自由な発想や希望が私の力になった。欲しいと思ったものを思い続ける力が湧いたの……」
「……」
「いつまでも、希望はもったままでいて。どんな形になるかわからないけどその想いは形となるはずだから」
「先生は? ……希望が叶った?」
顔を上げたサトは疑うような怯えたような瞳でなげかける。その瞳を真っすぐ受け止めて「叶った」と言った。
そこに、生まれたばかりの小さな結晶が、ちりばめられていた。
透明の中にうっすらと輝く色が、見えた。
なにが? とか、どんな? とか色々聞きたかったけど、聞かなかった。
小百合の微笑みは、絵画教室に初めて通い始めて不安だった時にくれたものと同じで、安心感で胸がいっぱいになった。
胸につっかえていた何かが取れたようだった。
「先生、絵は描き続けたい。まだ、どうしたらいいかわからないんだけど……教室には来ます」
「サトくんの夢ってなに?」
「……わかりません」
「私はね……夢を諦めてたんだけど、教室で子供たちの絵をみているうちに、彼らの自由な発想や希望が私の力になった。欲しいと思ったものを思い続ける力が湧いたの……」
「……」
「いつまでも、希望はもったままでいて。どんな形になるかわからないけどその想いは形となるはずだから」
「先生は? ……希望が叶った?」
顔を上げたサトは疑うような怯えたような瞳でなげかける。その瞳を真っすぐ受け止めて「叶った」と言った。
そこに、生まれたばかりの小さな結晶が、ちりばめられていた。
透明の中にうっすらと輝く色が、見えた。
なにが? とか、どんな? とか色々聞きたかったけど、聞かなかった。
小百合の微笑みは、絵画教室に初めて通い始めて不安だった時にくれたものと同じで、安心感で胸がいっぱいになった。
胸につっかえていた何かが取れたようだった。
「先生、絵は描き続けたい。まだ、どうしたらいいかわからないんだけど……教室には来ます」
