気が付いた時は、昼すぎで、カーテンを閉めた薄暗い部屋の中でスマホの明かりがメールの知らせを告げていた。
亮太からだった。
『風邪ひいたって? 帰りになにか買っていくから欲しいものあればメール入れといて』
欲しいもの。それは、亮太だよ。亮太だけ。
そんな気持ちに蓋をして、起き上がる。
頭の痛さは無くなっていた。少し喉が痛い。
そして、お腹が空いていた。
ははっと自嘲的に笑う。何が死にたいだよ。腹が減って起きるなんて……。
冷凍食品を温めて食べる。
昨日は風呂も入らずに寝てしまった。汗をかいて気持ち悪くなった身体をシャワーで洗い流した。
風呂上り、洗面所の鏡をみて驚いた。
なんて、僕は酷い顔をしているのだろう。
僕は、今まで自分の色は見えたことがなかった。
今鏡に映る僕の色は、汚らしい。なんとも言えない濁った色が幾重にも折り重なって、目も鼻も見えなくなるくらいそれが覆っている……気持ち悪い。
――僕は、こんなに醜いのか。
好きな人を見つめる人の色は淡く美しい色が見える。
亮太の彼女もそうだった。
こんな僕が見つめちゃ駄目だ。金色の輝きをもつ亮太を汚してしまう。
亮太からだった。
『風邪ひいたって? 帰りになにか買っていくから欲しいものあればメール入れといて』
欲しいもの。それは、亮太だよ。亮太だけ。
そんな気持ちに蓋をして、起き上がる。
頭の痛さは無くなっていた。少し喉が痛い。
そして、お腹が空いていた。
ははっと自嘲的に笑う。何が死にたいだよ。腹が減って起きるなんて……。
冷凍食品を温めて食べる。
昨日は風呂も入らずに寝てしまった。汗をかいて気持ち悪くなった身体をシャワーで洗い流した。
風呂上り、洗面所の鏡をみて驚いた。
なんて、僕は酷い顔をしているのだろう。
僕は、今まで自分の色は見えたことがなかった。
今鏡に映る僕の色は、汚らしい。なんとも言えない濁った色が幾重にも折り重なって、目も鼻も見えなくなるくらいそれが覆っている……気持ち悪い。
――僕は、こんなに醜いのか。
好きな人を見つめる人の色は淡く美しい色が見える。
亮太の彼女もそうだった。
こんな僕が見つめちゃ駄目だ。金色の輝きをもつ亮太を汚してしまう。
