「だから、僕は泣いてないよ」
そう言ってごまかすと、亮太は、なにか懐古するような目をして言う。
「うーん、そうか。あの後、喧嘩になって、しばらく話さなくて……寂しかったことは覚えてる」
(ああ、同じだ)
嬉しくて笑顔で返す。
「これ、旨いよな」そう言って、亮太はランチのロコモコ丼を掻っ込んだ。
サトも同じメニューを掻っ込む。
勢いが良すぎて、お互い、時々むせる。それを笑い合った。
髪型や雰囲気が大人っぽく変わっても、中身は亮太のままだった。
昔から知っている亮太が、僕を見てくれていることが嬉しい。
このままで。
ずっとこのままでいい。
ランチを食べた後は、人混みを気にしながら、亮太が行きたがっていたスポーツ用品店に行った。
好きなサッカー選手のユニフォームレプリカを目当てにしていたらしいが、売り切れになっていた。
「うわーくそー」
天井を仰いで、数分考え事をしてから、「ちょっと待って」と店の奥にいた店員さんへ話かけにいく。
少しして、亮太が戻ってきた。
「今度、入荷したら、連絡してくれるって」
そう言ってごまかすと、亮太は、なにか懐古するような目をして言う。
「うーん、そうか。あの後、喧嘩になって、しばらく話さなくて……寂しかったことは覚えてる」
(ああ、同じだ)
嬉しくて笑顔で返す。
「これ、旨いよな」そう言って、亮太はランチのロコモコ丼を掻っ込んだ。
サトも同じメニューを掻っ込む。
勢いが良すぎて、お互い、時々むせる。それを笑い合った。
髪型や雰囲気が大人っぽく変わっても、中身は亮太のままだった。
昔から知っている亮太が、僕を見てくれていることが嬉しい。
このままで。
ずっとこのままでいい。
ランチを食べた後は、人混みを気にしながら、亮太が行きたがっていたスポーツ用品店に行った。
好きなサッカー選手のユニフォームレプリカを目当てにしていたらしいが、売り切れになっていた。
「うわーくそー」
天井を仰いで、数分考え事をしてから、「ちょっと待って」と店の奥にいた店員さんへ話かけにいく。
少しして、亮太が戻ってきた。
「今度、入荷したら、連絡してくれるって」
