セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

 じんわりと胸に、温かなものが広がった。

 あまり彼に事情を詳しく伝えているわけではないのに、イーサンは私がどうしたいかをわかってくれている。

「とは言え、オルランド殿下はレティシア様に、とてもご執心であられることには、間違いなさそうですね」

 イーサンは苦笑して私と目を合わせると、そう言った。

「それは……その」

 オルランド様が先ほど仰っていたことを思い出せば、確かにその通りだった。

 私の社交界デビューを待って居たと彼は言ったけれど、オブライエン侯爵家の娘と結婚したいと思っていたということだろうか?

 ……彼は確かに第三王子で、結婚するのならこの上ない人ではあるけれど。

「レティシア様は……オルランド殿下のことを、どう思われているんですか。ご友人のことがなければ、求婚者として申し分ない方だとは思いますが」

 その時のイーサンは、とても落ち着いていた。

 そして、私はというと好きな人から、他の男性をどう思うか尋ねられている。

「イーサンは……イーサンは、どう思われますか? オルランド様のこと」

 私の質問を聞いて、イーサンは驚いたようだった。