「彼女についての噂を耳にしているのであれば、公衆の面前で友人に罵られ、どれだけ辛い思いをなさったか想像つくでしょう。ご自分が原因だという自覚があるのならば、気持ちを考えてゆっくりと距離を近づけられるのがよろしいかと……私はそう思います」
王族であるオルランド様に睨まれても、イーサンは全く怯まなかった。
私一人であればどうして良いかわからず、オルランド様の言われるがままに行動していたかもしれない。
そんな彼を見つめてから、オルランド様は、はあと大きく息をついた。
「確かに……一理ある。落ち着くまでは、時間を置くことにしよう。それでは、レティシア嬢」
私は黙ったままで、王族に対する深いカーテシーをした。ゆっくりと遠ざかっていく赤い背中を見送り、ほっと息をついた。
「ありがとう……イーサン。私一人では断ることが出来なかったと思うから、とても助かったわ」
彼を見上げてお礼を言えば、精霊が棲むという不思議な緑色の瞳が細まった。
「いえ。あれは確かに、返答に困る質問でした。レティシア様も、ご友人を悪く言いたい訳ではないと、俺はわかっていますので」
「イーサン」
王族であるオルランド様に睨まれても、イーサンは全く怯まなかった。
私一人であればどうして良いかわからず、オルランド様の言われるがままに行動していたかもしれない。
そんな彼を見つめてから、オルランド様は、はあと大きく息をついた。
「確かに……一理ある。落ち着くまでは、時間を置くことにしよう。それでは、レティシア嬢」
私は黙ったままで、王族に対する深いカーテシーをした。ゆっくりと遠ざかっていく赤い背中を見送り、ほっと息をついた。
「ありがとう……イーサン。私一人では断ることが出来なかったと思うから、とても助かったわ」
彼を見上げてお礼を言えば、精霊が棲むという不思議な緑色の瞳が細まった。
「いえ。あれは確かに、返答に困る質問でした。レティシア様も、ご友人を悪く言いたい訳ではないと、俺はわかっていますので」
「イーサン」



