セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

 クラウディアとの間に何か行き違いがあるのなら、正したいとは思う。オルランド様に証言してもらえば、思っていたことと違うと証明が出来るかもしれない。

 けれど……もしかしたら、それは、恋を失うことになる彼女を追い詰めてしまうことにならないだろうか。

「アイズナーだったか。ならば、お前はそれなら、どうすべきだと思う。僕はレティシア嬢が社交界デビューするのを、ここ数年、今か今かと待って居たんだ。未婚の彼女を誘って、誰かに邪魔されるような話でもない」

 眉を顰めて、気に入らない様子でオルランド様は言った。彼がヘイスターの王族とは言っても、イーサンはゴールセン王国の民で、王族の言葉だからと従う必要はなかった。

「……もし、それほどに大事なお相手であれば、焦りはより禁物かと……事態が落ち着いてからでなければ、上手くいくものもいきませんよ」

「別に焦っているわけではない。僕は」