彼は黒色の髪と青い瞳を持ち、爽やかで整った顔には優しそうな笑み。第三王子ではあるけれど、軍属に居て鍛えられた長身で、今は婚約者は居ず、彼の妃の座を狙う貴族令嬢は多い……そんな人。
だから、私本人だって、不思議だった。こんな人が、得る物の少ない私へと、声を掛けてくるなんて。
ひと目見れば、彼が王族であるということは、誰しも理解出来る。
特別の装いである赤いマントは金糸で豪華に紋章が刺繍され、オルランド様が王族の一人であることを示しているからだ。
「レティシア嬢……もし、良かったら、踊って貰えますか」
そう言って彼が手を差し出したので、私はここでどうすべきか困った。
だって、イーサンのおかげで、ようやく奇異の目に晒されることもなくなってきたというのに……けれど、王族からのダンスの誘いを断ることなんて、出来るはずもない。
どうしよう。
「申し訳ありません。レティシア様は先ほど……足を痛められたのです。ですので、殿下とのダンスは難しいかと」
私が返事に困っていると思ったのか、イーサンが代わりに答えてくれた。
「……君は?」
だから、私本人だって、不思議だった。こんな人が、得る物の少ない私へと、声を掛けてくるなんて。
ひと目見れば、彼が王族であるということは、誰しも理解出来る。
特別の装いである赤いマントは金糸で豪華に紋章が刺繍され、オルランド様が王族の一人であることを示しているからだ。
「レティシア嬢……もし、良かったら、踊って貰えますか」
そう言って彼が手を差し出したので、私はここでどうすべきか困った。
だって、イーサンのおかげで、ようやく奇異の目に晒されることもなくなってきたというのに……けれど、王族からのダンスの誘いを断ることなんて、出来るはずもない。
どうしよう。
「申し訳ありません。レティシア様は先ほど……足を痛められたのです。ですので、殿下とのダンスは難しいかと」
私が返事に困っていると思ったのか、イーサンが代わりに答えてくれた。
「……君は?」



