セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

 ジョセフィンが楽しげに話すイーサンの心ここにあらずな様子を、直接この目で見てもいないのだ。

「あ。まあ……すみません……いえ。俺はレティシア様を困らせるつもりはなかったんですが、三人交替で行くはずのものを一人で足繁く通うようになったので、まあ、そういうことなのかなという邪推です」

「……私、なんて言えば良いか」

 イーサンのことについて、知っている情報が限られているジョセフィンたちが、そう思ってしまうのも無理はないかもしれない。

 けれど、おそらくはイーサンは初対面の時に私が泣いていたことを、気にしてくれただけなのだ。その後も不可抗力で色々と込み入った事情を知り、助けてくれようとしただけに過ぎない。

 だから、喜ぶべきことでもないのよ。

「いや、なんだか揶揄いすぎました。困った顔をさせてしまい、すみません……なんだか、レティシア様は、普通の貴族令嬢ではないようですね。俺も何人かお会いしたことはありますが、言葉は悪いですが、皆さんもっとこう……子どもっぽいというか……」