セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

 そして、どんな構造でそうなっているのかわからないけれど、攻略した階については、いつでもワープゾーンを使用して行くことが出来るらしい。

 私は行くこともないし必要のないことだったから、全く内部の様子などを知らなかった。

 けれど、こんなにも便利に設備の整ったダンジョンならば、世界中から冒険者が集まって来るというのも頷ける。

 だから、ヘイスター王国王都には冒険者の姿をよく見かけたわけだった。

 Sランク保持冒険者であるイーサンたちパーティは、気ままにクエストを受注してこなしていて『ヘイスターの地下迷宮』には、これまで来たことがなかったらしい。

 だから、彼ら三人がとても強いとは言っても、1階から順にクリアをして階層を降りて行く必要があるそうだ。

 とても時間が掛かるから、SSランク昇級試験をこれまでは避けていたのだけど、せっかくならば昇級したいと特別に時間を取ってからヘイスター王国へとやって来たらしい。

 そんな訳で、彼ら三人はまだ余裕あるダンジョンを攻略をしているし、夜は私に会う予定もあるから帰って来ているという訳だった。