セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

「レティシア。貴女が幼い頃から私だけが親身になって、貴女を支えたでしょう? すべては、希望に満ちた時に、裏切るためよ。せっかく、求婚者を募れるようになったのに、私から裏切り者と呼ばれ……とっても可哀想だったわね」

 あざ笑うかのようにクラウディアはそう言い、私は溜まらなくなって叫んだ。

「そんな! けれど、貴女……オルランド様のことお慕いしていたのではなかったの?!」

 ここで明らかになった信じられない事実の連続に、私は倒れそうになったけれど、隣のイーサンが支えてくれていた。

「……オルランド様が、今は当主不在でオブライエン侯爵家の法定相続人レティシアに、ご執心であったことは、割と知られた話だったのよ。あの方は第三王子で、いずれは臣籍降下される身。うるさい父親が居なくて、ちょうど良いじゃない。それに、城でレティシアのことを何度か見掛けて、気に入っているということは周囲に漏らされていたのよ。だから、社交界デビューして、すぐに声を掛けにいったでしょう?」

「……だから、私にオルランド様のことをお慕いしていると、嘘をついたの?」