顔を歪めた私はそう聞けば、クラウディアは鼻を鳴らして私を睨んだ。
「レティシアは、何も知らないでしょう? そうだと思うわ。いずれは、あの叔父にすべてを奪われてしまう運命にあったとしても、色々なものに守られていたもの……」
「それは……」
確かにそれはそうだった。邸内では執事エーリクが居て、使用人たちは彼らの管轄だった。叔父たちがそこまでの勝手を振る舞えなかったのは、実務を担当していた彼が居たからだ。
「ふふふ。私の母はね。本当は、先のオブライエン侯爵と結婚する予定だったの。つまりは、貴女の母が、私の母の婚約者を横取りしたのよ! ……母は私を産んで、不幸な人生を歩んで終わったわ。全部全部、あんたの母親のせいでね! 幸せでなんて、絶対いさせないわよ!」
「……クラウディア」
驚いた。私の亡き父母はとても仲の良い夫婦だったと聞いていたし、結婚の時の経緯については、私も聞いたことがなかったからだ。
「レティシアは、何も知らないでしょう? そうだと思うわ。いずれは、あの叔父にすべてを奪われてしまう運命にあったとしても、色々なものに守られていたもの……」
「それは……」
確かにそれはそうだった。邸内では執事エーリクが居て、使用人たちは彼らの管轄だった。叔父たちがそこまでの勝手を振る舞えなかったのは、実務を担当していた彼が居たからだ。
「ふふふ。私の母はね。本当は、先のオブライエン侯爵と結婚する予定だったの。つまりは、貴女の母が、私の母の婚約者を横取りしたのよ! ……母は私を産んで、不幸な人生を歩んで終わったわ。全部全部、あんたの母親のせいでね! 幸せでなんて、絶対いさせないわよ!」
「……クラウディア」
驚いた。私の亡き父母はとても仲の良い夫婦だったと聞いていたし、結婚の時の経緯については、私も聞いたことがなかったからだ。



