そして、イーサンたちが毒を盛られたと考えられる、翌朝。
『レンガ亭』にてイーサンたちが犯人を捕まえたと聞いた私は、後ろ手を縄に縛られた女性が、玄関ホールの床に転がされているところを見て、声を失ってしまった。
「……クラウディア!?」
そこに居たのは、幼い頃から私の唯一の友人と言える人……クラウディア・ブラントだった。
床に落ちた美しい亜麻色の髪は柔らかく波打ち、そして、金色の目は私のことを鋭く睨んでいた。彼女と会うのは久しぶりだ。なにせ彼女は私を『裏切り者』と糾弾し、聞く耳を持たなかった。
「……レティシア。やはり、そうでしたか。この女性が、俺たちの朝食に毒を入れた人物だったんです」
クラウディアと私の関係を知っているからか、苦い表情を浮かべたイーサンは言いにくそうに話し、ジョセフィンはその隣で肩を竦めていた。
「俺が、この人を捕まえたんだけど……自分は貴族で伯爵令嬢だから、平民が死んだところで罪に問われないと騒いでね。仕方ないから、衛兵呼んで、縄で縛っている。ちなみに、毒を盛った一人である、イーサンの身分は、もう説明済」
「あ。そうだったのね……」
『レンガ亭』にてイーサンたちが犯人を捕まえたと聞いた私は、後ろ手を縄に縛られた女性が、玄関ホールの床に転がされているところを見て、声を失ってしまった。
「……クラウディア!?」
そこに居たのは、幼い頃から私の唯一の友人と言える人……クラウディア・ブラントだった。
床に落ちた美しい亜麻色の髪は柔らかく波打ち、そして、金色の目は私のことを鋭く睨んでいた。彼女と会うのは久しぶりだ。なにせ彼女は私を『裏切り者』と糾弾し、聞く耳を持たなかった。
「……レティシア。やはり、そうでしたか。この女性が、俺たちの朝食に毒を入れた人物だったんです」
クラウディアと私の関係を知っているからか、苦い表情を浮かべたイーサンは言いにくそうに話し、ジョセフィンはその隣で肩を竦めていた。
「俺が、この人を捕まえたんだけど……自分は貴族で伯爵令嬢だから、平民が死んだところで罪に問われないと騒いでね。仕方ないから、衛兵呼んで、縄で縛っている。ちなみに、毒を盛った一人である、イーサンの身分は、もう説明済」
「あ。そうだったのね……」



