セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

 ジョセフィンは状況を聞いても想像出来ないほどにとんでもない状況下に居たらしいけれど、色々と間に合ったようで私も安心してほっと息をついた。

「僕も応急処置のみでベッドの上で眠ってて、もうすぐ、お迎えが来るんだな……と、思って居たので、部屋の中にレティシア様が飛び込んで来た時は、天使が迎えに来たのかと思いました」

「……追い込まれた足元が崩れてぶさ下がっている腕が限界で、俺はもうすぐ落ちるところだった。三人ともすんでのところを助かったんだな……」

 深刻な状況を逃れた軽く笑って三人は顔を見合わせて、大きく息をついた。

 イーサンは私にこれまで何も言わなかったけれど、時を戻る前は、とんでもない状況だったのね……身体中から、じんわりと嫌な汗が出て来るような気がした。

 良かった。あの危機感は本物だったのだわ。こうして、彼らを助けることが出来たもの。

「いやー……『セーブポイント』の時魔法、本当に使っていて、良かったよな。ヘイスターの地下迷宮攻略自体は、前情報から聞いていたほどでなくて拍子抜けしたっていうのが俺の感想だけど、まさか、宿屋で毒を盛られるとはね……」