セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

 確かに叔父たちについては既に代理人の範囲を超えた越権行為などいくつも証拠が出され、私に危害を加えようと企んだことなどで、刑が確定するまでに時間は掛かるそう。

 だけれど、当分は牢屋から出て来られないことは確定している。

 ……では、誰がイーサンたちに毒を盛ったのかしら?

「とにかく、ヴァレリオとジョセフィンと合流しようと思います。俺たちが知らない……レティシアが見た怪しい男たちの情報についても、もしかしたら知っているかもしれない」

 そして、私たち頷き合った二人は彼らの滞在している『レンガ亭』に向かうことにした。

 二人はあっけらかんとした様子で、食堂の隅で酒を飲んでいた。ああ。良かったわ。身体中が怪我だらけだったはずのヴァレリオも、当然だけど今は怪我ひとつない。

「おいおい。信じられる……? 俺、もうすぐ数え切れない魔物に全方位囲まれて、食べられるとこだったんだけど!! レティシア様には、まじで感謝。本当に、ありがとうございます」