セーブポイントに設定された幸薄令嬢は、英雄騎士様にいつの間にか執着されています。

 イーサンたち三人は歴戦の強者というか、辺りを払うような空気を纏っていて、恨みを買うというか、そもそも彼らに関わりたいと思う誰かが居るようには思えないのだ。

「だから、毒を盛られて殺されるという可能性が、あまり考えられない。だから……毒を盛られることについて、何の対策もしていなかった」

「それは、もしかしたら……私の叔父たちが……?」

 イーサンの持つ本当の身分はヘイスター王国で限られた人だけ知っていて、彼が私の後見人となったこともある程度の数の人間に知られている。

 それは、叔父たちも知るところだった。隣国高位貴族が私の後見人になると聞いて、彼らはもう自分たちが何かの役目を主張することが出来なくなってしまった。

「いや、それは考えられないです。あの三人は一人になってしまったレティシアを、自分たちの良いように食い物にしようと思って居ただけで、そういう……誰かと組んで何かを企むような、組織的な犯行には、とても見えなかったので」