「そうなんです。そして、SSランク昇級試験は、当然のごとく、非常に難易度が高い。挑戦したパーティが命を落とすことだって、珍しくはありません。そこで僕たちは以前に偶然で奇跡的に手に入れた、この魔術書をここで使うことにしたんです」
「魔術書……?」
この説明をしてくれているヴァレリオが二度ほど片付けているのを見た、あの巻物のことだろうか?
私の疑問を肯定するかのように、ヴァレリオは巻物を持ち上げ微笑んで頷いた。
「そうです。これです。こちらの魔術書には、時魔法の中でも最上位『セーブポイント作成』魔法が書かれています。これは、発動の際にあまりにも膨大な魔力を必要とするために、いくつかの不便な制約が存在します。その中の一つが、セーブポイントは完全に無作為(ランダム)で選ばれてしまうという点です」
「そうなんです。そして、レティシア嬢こそが、俺たちのセーブポイントなんです」
ヴァレリオの言葉を引き継いだジョセフィンが、片目を瞑って軽い調子で言った。
「魔術書……?」
この説明をしてくれているヴァレリオが二度ほど片付けているのを見た、あの巻物のことだろうか?
私の疑問を肯定するかのように、ヴァレリオは巻物を持ち上げ微笑んで頷いた。
「そうです。これです。こちらの魔術書には、時魔法の中でも最上位『セーブポイント作成』魔法が書かれています。これは、発動の際にあまりにも膨大な魔力を必要とするために、いくつかの不便な制約が存在します。その中の一つが、セーブポイントは完全に無作為(ランダム)で選ばれてしまうという点です」
「そうなんです。そして、レティシア嬢こそが、俺たちのセーブポイントなんです」
ヴァレリオの言葉を引き継いだジョセフィンが、片目を瞑って軽い調子で言った。



