けれど、ある日……いつも来る時間を大幅に過ぎても、彼は現れない。
バルコニーに続く扉を開けても、そこには光が少ない静かな夜があるだけで、人の気配などはなかった。
どうしたんだろう……いつまで経っても、イーサンは現れない。それに、何かの理由でイーサンが来られなくても、その他の二人がやって来るはずなのに。
おかしい……。
いよいよ、真夜中と言える時間になって、私はネグリジェを脱ぎ、動きやすい服へと手早く着替えることにした。
……何故かしら。不穏な胸騒ぎがやまない。
こんなことは、今までになかったのに。
理由のない焦燥感に追われて着替えを済ませた私が階段を降りていると、そこにはそろそろ自室に戻ろうとしていたのか、疲労を隠さずネクタイを緩めていた執事エーリクが私を見付けた。
「レティシアお嬢様! どうかなさったのですか? ……それに、そのお姿は?」
私がネグリジェでもなく、いつも着用するようなドレスでもないと気が付いたのか、エーリクは眼鏡の奥の目を見開いていた。
「エーリク! あの、イーサンに会いに行きたいの。なんだか、胸騒ぎがして……」
バルコニーに続く扉を開けても、そこには光が少ない静かな夜があるだけで、人の気配などはなかった。
どうしたんだろう……いつまで経っても、イーサンは現れない。それに、何かの理由でイーサンが来られなくても、その他の二人がやって来るはずなのに。
おかしい……。
いよいよ、真夜中と言える時間になって、私はネグリジェを脱ぎ、動きやすい服へと手早く着替えることにした。
……何故かしら。不穏な胸騒ぎがやまない。
こんなことは、今までになかったのに。
理由のない焦燥感に追われて着替えを済ませた私が階段を降りていると、そこにはそろそろ自室に戻ろうとしていたのか、疲労を隠さずネクタイを緩めていた執事エーリクが私を見付けた。
「レティシアお嬢様! どうかなさったのですか? ……それに、そのお姿は?」
私がネグリジェでもなく、いつも着用するようなドレスでもないと気が付いたのか、エーリクは眼鏡の奥の目を見開いていた。
「エーリク! あの、イーサンに会いに行きたいの。なんだか、胸騒ぎがして……」



