大きく息をついたヴァレリオはそう言い、ジョセフィンも頷きながら言った。
「同感です。俺ならばすぐに殺してましたが、イーサンも良く堪えました。これからは、出られぬ牢の中で惨めな人生を歩めば良い」
ドナルドの事をイーサンが殺さなくて、結果的には良かったのだ。目覚めたドナルドは動揺のあまり、捕らえられた衛兵たちに自分たちの計画を口走り、首謀者とされた叔父夫婦にはすぐに逮捕される事になった。
今は全員犯行を否認していると言うけれど、ドナルドが生きていたので、オブライエン侯爵家から彼らを早く追い出すことが出来た。
エーリクは必要のなくなった彼らの荷物を、すぐに邸外に運び出していた。それを見て私以上に、執事である彼がどれだけ我慢をしていたのかを悟った。
「まあ、心配事が解決して、何よりでした。俺たちもヘイスターの地下迷宮最下層到達はあと、四階。それからは、SSランク昇級の条件となる魔獣攻略へと挑みます」
「もう、あと四階だけなの……?」
私は驚いてしまった。
「同感です。俺ならばすぐに殺してましたが、イーサンも良く堪えました。これからは、出られぬ牢の中で惨めな人生を歩めば良い」
ドナルドの事をイーサンが殺さなくて、結果的には良かったのだ。目覚めたドナルドは動揺のあまり、捕らえられた衛兵たちに自分たちの計画を口走り、首謀者とされた叔父夫婦にはすぐに逮捕される事になった。
今は全員犯行を否認していると言うけれど、ドナルドが生きていたので、オブライエン侯爵家から彼らを早く追い出すことが出来た。
エーリクは必要のなくなった彼らの荷物を、すぐに邸外に運び出していた。それを見て私以上に、執事である彼がどれだけ我慢をしていたのかを悟った。
「まあ、心配事が解決して、何よりでした。俺たちもヘイスターの地下迷宮最下層到達はあと、四階。それからは、SSランク昇級の条件となる魔獣攻略へと挑みます」
「もう、あと四階だけなの……?」
私は驚いてしまった。



