……ランチェスター辺境伯という名前は、私も確かに聞いたことがある。広く国境を守り、国王にも信頼の厚い辺境伯なのだと。
そういえば、イーサンは王に仕える聖騎士だけど、王に褒められて自由を許されていると言っていた。おそらくは、彼の持つ身分もそれが許されている理由のひとつなのかもしれない。
「はい。そうです。ですが、そういった役割で、レティシア様に好きと言って貰いたい訳ではないと、俺の中の良くわからない気持ちが邪魔をして……もっと、早くに言えば良かったです。俺は君と結婚出来る程度の身分を持っていて、守ることが出来るんだと」
「イーサン……」
そうなんだ……いいえ。彼は好意をことある毎に示してくれようとしていたけれど、私が避けていた。決定的な言葉を伝えることを、避けていたのだ。
「ゴールデンでは政略的に他国の令嬢と結婚することは、ままありますし、実はヘイスター国王とは……話が既に付いているんです」
「国王陛下と……? そうなの?」
そういえば、イーサンは王に仕える聖騎士だけど、王に褒められて自由を許されていると言っていた。おそらくは、彼の持つ身分もそれが許されている理由のひとつなのかもしれない。
「はい。そうです。ですが、そういった役割で、レティシア様に好きと言って貰いたい訳ではないと、俺の中の良くわからない気持ちが邪魔をして……もっと、早くに言えば良かったです。俺は君と結婚出来る程度の身分を持っていて、守ることが出来るんだと」
「イーサン……」
そうなんだ……いいえ。彼は好意をことある毎に示してくれようとしていたけれど、私が避けていた。決定的な言葉を伝えることを、避けていたのだ。
「ゴールデンでは政略的に他国の令嬢と結婚することは、ままありますし、実はヘイスター国王とは……話が既に付いているんです」
「国王陛下と……? そうなの?」



