まず、私の手を取っているのは、茶髪のヴァレリオではなく灰色髪のジョセフィンだ。そして、私は彼らへ数歩歩み寄ったはずなのに、元の位置へと戻っている。
ヴァレリオの手には、開かれた巻物があった。さっき、それは……片付けてられていたはずなのに。
「あの……これって、もしかして、時間が……巻き戻っているの……?」
今見た光景は、そうとしか考えられなかった。
そして、こうして驚いている私と同様に、先んじてこうなるとわかっているはずの彼ら三人も、とても驚いているようだけれど。
「え? ええ……失礼しました。レティシア様。僕らもこれを使うのが、初めてでして……ロードの使用時は、こういう感じになるのだと、今ここで知りまして」
眼鏡のズレを直しつつヴァレリオはそう言い、また手に持っていた巻物をくるくるとしまっていた。
「え? それって、どういう意味ですか……?」
なんだか、不思議だった。時を戻すなんて、とてつもない魔力を消費しそうなものだけど、今私の目の前に居る彼らは平然としている。
ヴァレリオの手には、開かれた巻物があった。さっき、それは……片付けてられていたはずなのに。
「あの……これって、もしかして、時間が……巻き戻っているの……?」
今見た光景は、そうとしか考えられなかった。
そして、こうして驚いている私と同様に、先んじてこうなるとわかっているはずの彼ら三人も、とても驚いているようだけれど。
「え? ええ……失礼しました。レティシア様。僕らもこれを使うのが、初めてでして……ロードの使用時は、こういう感じになるのだと、今ここで知りまして」
眼鏡のズレを直しつつヴァレリオはそう言い、また手に持っていた巻物をくるくるとしまっていた。
「え? それって、どういう意味ですか……?」
なんだか、不思議だった。時を戻すなんて、とてつもない魔力を消費しそうなものだけど、今私の目の前に居る彼らは平然としている。



