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食事を終え本館を出ると空には満天の星が輝き、別館まで等間隔に並ぶ電飾で幻想的な雰囲気を思わせる道をのんびりと歩き別館へと戻る。そのまま一階の大浴場へ向かい、フレッド達と別れる。
「じゃあアンリちゃん、また後でね」
相変わらず学園内にあるとは思えない広い浴場だが、今日は前回利用した時とは違い、他クラブに所属している女学生の先客達がお湯に浸かっている。彼女達はアンリが浴場内に足を踏み入れると一気に視線を集中させたかと思えば特に表情を変化させる事も無く、再び自らの会話に戻る。
だが、既に完成された空間に足を踏み入れる勇気はアンリには無い。お湯に浸かるのは諦めて、ささっと髪や体を洗うと浴場を出る。
寝間着に着替えて三階に上がると、さすがにまだ誰も戻って来ていない。一人でソファーに座ると鞄から本を取り出す。これは恋愛モノの小説で先日、フルールに借りたモノだ。
夜特有の静寂の中、パラパラとページを捲る音だけが響く。だが数ページ読み進めたところで、途端に急激な睡魔に襲われて、本に書かれている文字が頭に入ってこなくなる。
食事を終え本館を出ると空には満天の星が輝き、別館まで等間隔に並ぶ電飾で幻想的な雰囲気を思わせる道をのんびりと歩き別館へと戻る。そのまま一階の大浴場へ向かい、フレッド達と別れる。
「じゃあアンリちゃん、また後でね」
相変わらず学園内にあるとは思えない広い浴場だが、今日は前回利用した時とは違い、他クラブに所属している女学生の先客達がお湯に浸かっている。彼女達はアンリが浴場内に足を踏み入れると一気に視線を集中させたかと思えば特に表情を変化させる事も無く、再び自らの会話に戻る。
だが、既に完成された空間に足を踏み入れる勇気はアンリには無い。お湯に浸かるのは諦めて、ささっと髪や体を洗うと浴場を出る。
寝間着に着替えて三階に上がると、さすがにまだ誰も戻って来ていない。一人でソファーに座ると鞄から本を取り出す。これは恋愛モノの小説で先日、フルールに借りたモノだ。
夜特有の静寂の中、パラパラとページを捲る音だけが響く。だが数ページ読み進めたところで、途端に急激な睡魔に襲われて、本に書かれている文字が頭に入ってこなくなる。

