***
「アンリちゃん、ずっと気になっていたんですけど、いつも一緒に居る方々の誰かと恋仲なのですか?」
フルールは突如、眼鏡の奥の瞳を輝かせながら突然そんなことを聞いてくるモノだから、アンリは飲んでいた紅茶でむせそうになる。
「えっと.....急になんですか?」
「だってアンリちゃんはいつもあの方々と一緒に居るようですし、先日はバノフィーさんやシェパードさんと手を繋いでいたでしょう?他の方もアンリちゃんには特別な感情を抱いているようですし」
アンリは彼らに告白されるまで気がつかなかったが、フルールは彼らがアンリに寄せる想いに気づいているようだ。
そしてそんなフルールのキラキラとした瞳は、この話題からアンリを逃がす気はないのだと告げている。
なによりクイニーから気持ちを告げられた後、フレッドに一度だけ相談したことがあったが、同じ女の子の目線でも話を聞いてみたいと思っていた。それに相談するのなら、周りの目がない今が一番良いだろう。
「実はクイニーやザックくん、ミンスくんからそれぞれ告白されて...」
「まぁ!そうだったんですか!」
「でも今まで恋愛経験もないし、どうするべきなのか分からなくて…。なにかアドバイスをもらえませんか?」
そう言うとフルールは悩む仕草を見せる。
「なによりアンリちゃんの気持ちが大切なんじゃないでしょうか。彼らも告白したからといって特に進展を求めているわけじゃないようですし、素直に気持ちを伝えたかったという本心と同時に、今まで通りアンリちゃん達と笑っていたいんだと思います」
そう、それはクイニーやザックからも言われた。今いる環境が大切だし、関係を壊したくないと。
ミンスからも後日「気持ちを伝えたからってアンリちゃんに何かを求めたいわけじゃないの。ただ僕の気持ちを知っていて欲しかったんだ」と言われた。
だからといって本当に後回しにしていて良いのだろうか。
「なにより、アンリちゃんが急いで答えを見つけようとせずに、自分の気持ちに気がつけたタイミングで彼らには返事をすれば良いのではないでしょうか」
私が私の気持ちに気がついたタイミング…。
そう言えば彼らに告白はされたが私自身、改めて彼らをどう思っているんだろう。
もちろん友達として彼らのことは大好きだ。でもだからといって恋心を抱いているのか、と聞かれれば分からない。そもそも生きてきて恋をしたことのない私には恋がどんなモノなのか、今だに分からないままだ。
一人頭を悩ませているとフルールは微笑む。
「うふふ、恋に悩むアンリちゃん、とっても可愛らしいのです」
「フルール先輩、フルール先輩はカリマー先輩と婚約していると聞きました。なによりお互いに想い合っていること、見ているだけで伝わってきます。フルール先輩はどうしてカリマー先輩が好きなんですか?」
「人の恋のお話を聞くのは好きですが、私が聞かれる番になると照れちゃいますね」
フルールは頬をピンク色に染めると過去を思い出すように青空を見上げた後、愛おしそうな表情を浮かべ語り出す。
「私とカリマーはアンリちゃんも知っての通り、幼い頃からずっと一緒に育った幼馴染なんです。もちろん初めは大切なお友達として遊んでいたし、カリマーは私の唯一のお友達でした。でもいつからか、読書が大好きで舞台に立つと人が変わった様に演技をして、普段は消極的な性格なのに、それでも私を守って支えてくれようとする彼が好きだと気がついたのです」
「どうして気がつけたんですか?」
「カリマーと一緒に居ると胸がドキドキして、それ以上に幸せな気持ちになれるんです。そしてそれと同時にカリマーにはずっと笑っていて欲しいとも思うんです。そう男の子に対して思えたのはカリマーが初めてです。そして自分の気持ちの違和感に気がつくと同時に、もしカリマーが他の女の子のモノになってしまったら…、私はイヤです。そう思うと同時に、これが恋なんだと理解しました」
そう照れながらも堂々と話す姿を見ていると、どれだけフルールがカリマーに想いを寄せているのかが分かる。
カリマーがフルールのことを話していた時もそうだったが、恋をする人が相手のことを想い、語る姿はキラキラと輝いていて幸せそうで、可愛いのだ。
「フルール先輩は本当にカリマー先輩が好きなんですね」
「はい、大好きです!それにアンリちゃんのことも大好きです!」
「えへへ、私もフルール先輩のこと、大好きです。これからも仲良くしてくれますか?」
「もちろんです!これからもたくさんお話しして、遊びましょう。あ、もちろん恋の相談も聞かせてくださいね」
アンリとフルールは互いに笑い合い、時間が許すまで女子会は続くのだった。
そして改めて、フルールが初めてできた女の子のお友達で良かったと思うのだった。
「アンリちゃん、ずっと気になっていたんですけど、いつも一緒に居る方々の誰かと恋仲なのですか?」
フルールは突如、眼鏡の奥の瞳を輝かせながら突然そんなことを聞いてくるモノだから、アンリは飲んでいた紅茶でむせそうになる。
「えっと.....急になんですか?」
「だってアンリちゃんはいつもあの方々と一緒に居るようですし、先日はバノフィーさんやシェパードさんと手を繋いでいたでしょう?他の方もアンリちゃんには特別な感情を抱いているようですし」
アンリは彼らに告白されるまで気がつかなかったが、フルールは彼らがアンリに寄せる想いに気づいているようだ。
そしてそんなフルールのキラキラとした瞳は、この話題からアンリを逃がす気はないのだと告げている。
なによりクイニーから気持ちを告げられた後、フレッドに一度だけ相談したことがあったが、同じ女の子の目線でも話を聞いてみたいと思っていた。それに相談するのなら、周りの目がない今が一番良いだろう。
「実はクイニーやザックくん、ミンスくんからそれぞれ告白されて...」
「まぁ!そうだったんですか!」
「でも今まで恋愛経験もないし、どうするべきなのか分からなくて…。なにかアドバイスをもらえませんか?」
そう言うとフルールは悩む仕草を見せる。
「なによりアンリちゃんの気持ちが大切なんじゃないでしょうか。彼らも告白したからといって特に進展を求めているわけじゃないようですし、素直に気持ちを伝えたかったという本心と同時に、今まで通りアンリちゃん達と笑っていたいんだと思います」
そう、それはクイニーやザックからも言われた。今いる環境が大切だし、関係を壊したくないと。
ミンスからも後日「気持ちを伝えたからってアンリちゃんに何かを求めたいわけじゃないの。ただ僕の気持ちを知っていて欲しかったんだ」と言われた。
だからといって本当に後回しにしていて良いのだろうか。
「なにより、アンリちゃんが急いで答えを見つけようとせずに、自分の気持ちに気がつけたタイミングで彼らには返事をすれば良いのではないでしょうか」
私が私の気持ちに気がついたタイミング…。
そう言えば彼らに告白はされたが私自身、改めて彼らをどう思っているんだろう。
もちろん友達として彼らのことは大好きだ。でもだからといって恋心を抱いているのか、と聞かれれば分からない。そもそも生きてきて恋をしたことのない私には恋がどんなモノなのか、今だに分からないままだ。
一人頭を悩ませているとフルールは微笑む。
「うふふ、恋に悩むアンリちゃん、とっても可愛らしいのです」
「フルール先輩、フルール先輩はカリマー先輩と婚約していると聞きました。なによりお互いに想い合っていること、見ているだけで伝わってきます。フルール先輩はどうしてカリマー先輩が好きなんですか?」
「人の恋のお話を聞くのは好きですが、私が聞かれる番になると照れちゃいますね」
フルールは頬をピンク色に染めると過去を思い出すように青空を見上げた後、愛おしそうな表情を浮かべ語り出す。
「私とカリマーはアンリちゃんも知っての通り、幼い頃からずっと一緒に育った幼馴染なんです。もちろん初めは大切なお友達として遊んでいたし、カリマーは私の唯一のお友達でした。でもいつからか、読書が大好きで舞台に立つと人が変わった様に演技をして、普段は消極的な性格なのに、それでも私を守って支えてくれようとする彼が好きだと気がついたのです」
「どうして気がつけたんですか?」
「カリマーと一緒に居ると胸がドキドキして、それ以上に幸せな気持ちになれるんです。そしてそれと同時にカリマーにはずっと笑っていて欲しいとも思うんです。そう男の子に対して思えたのはカリマーが初めてです。そして自分の気持ちの違和感に気がつくと同時に、もしカリマーが他の女の子のモノになってしまったら…、私はイヤです。そう思うと同時に、これが恋なんだと理解しました」
そう照れながらも堂々と話す姿を見ていると、どれだけフルールがカリマーに想いを寄せているのかが分かる。
カリマーがフルールのことを話していた時もそうだったが、恋をする人が相手のことを想い、語る姿はキラキラと輝いていて幸せそうで、可愛いのだ。
「フルール先輩は本当にカリマー先輩が好きなんですね」
「はい、大好きです!それにアンリちゃんのことも大好きです!」
「えへへ、私もフルール先輩のこと、大好きです。これからも仲良くしてくれますか?」
「もちろんです!これからもたくさんお話しして、遊びましょう。あ、もちろん恋の相談も聞かせてくださいね」
アンリとフルールは互いに笑い合い、時間が許すまで女子会は続くのだった。
そして改めて、フルールが初めてできた女の子のお友達で良かったと思うのだった。

