***
「…アンリちゃん?」
フレッドが連れてきてくれた警備員によって男が連行されていくと、アンリは声を上げて泣き喚く。
ミンスからしてみれば男が連行されて一安心だが、アンリの内心を想像すれば複雑な心境だろう。今回の件の恐怖も計り知れないが、それ以上にすっかり信頼を寄せていた相手からこんな事をされたという事実を受け入れる事を心が拒んでいるように見える。
「もう大丈夫、僕はここに居るよ。何があっても僕がアンリちゃんを守ってあげる」
一人で体を震わせ泣いているアンリを見ていられずに、ゆっくりと優しく抱きしめると、一瞬ピクッと体に力を入れたものの、アンリはすぐにミンスの肩に顔を埋める。
「それに僕だけじゃないよ。フレッドくんもクイニーもザックも、みんなアンリちゃんを守ってくれる」
「ありが…とう。ミンスくん、来てくれて…ありがとうっ」
震えた声でお礼を伝えるアンリに少しでも安心して欲しくて、ゆっくり頭を撫でる。
アンリはミンスにとってこの学園に入学して初めてできた大切な友達だ。そんなアンリには怖く苦しい経験とは無縁の生活をして欲しい。…それでも本音を言うのなら…
「まぁでもアンリちゃんを守るのは、いつだって僕が良いんだけどね」
そう口に出してみても、アンリはイマイチ言いたいことが分からなかったのか、涙を流し続ける瞳でミンスを見上げると首を傾げる。
「ねぇアンリちゃん。こんな時に言うのは少しズルいと思うんだけど、一つだけ聞いて欲しいことがあるんだ。聞いてくれる?」
アンリは静かに頷くと、揺らぐ瞳で真っ直ぐにミンスの瞳を見つめると言葉の続きを待つ。
「アンリちゃん。僕ね、やっと自分の気持ちが分かったんだ」
「気持ち…?」
今までずっとアンリを一人の大切な可愛いお友達として愛おしく思っていた。
でもアンリの無邪気な笑顔や、時々見せる誰よりも真剣な眼差しを見ると不思議と胸の鼓動が早まる。そして今まで誰と関わっても特に妬いたり嫉妬する事も無かったのに、アンリが関わると似合わずに自然と妬いてしまう。
ずっとその理由を考えていた。どうしてアンリに対してだけ、こんな気持ちになるのか。でも最近やっとその理由が分かった。
「僕ね、今までは大切なお友達としてアンリちゃんを好いていると思ってたの。でもね、アンリちゃんの事を一人の女の子として好いているみたいなんだ。だからいつだってアンリちゃんには誰よりも笑っていて欲しいし、僕が守りたいの」
ミンスがそう笑いかけると、泣きじゃくっていたアンリは目を見開き、驚きのあまり涙が引っ込んだようだ。
「…アンリちゃん?」
フレッドが連れてきてくれた警備員によって男が連行されていくと、アンリは声を上げて泣き喚く。
ミンスからしてみれば男が連行されて一安心だが、アンリの内心を想像すれば複雑な心境だろう。今回の件の恐怖も計り知れないが、それ以上にすっかり信頼を寄せていた相手からこんな事をされたという事実を受け入れる事を心が拒んでいるように見える。
「もう大丈夫、僕はここに居るよ。何があっても僕がアンリちゃんを守ってあげる」
一人で体を震わせ泣いているアンリを見ていられずに、ゆっくりと優しく抱きしめると、一瞬ピクッと体に力を入れたものの、アンリはすぐにミンスの肩に顔を埋める。
「それに僕だけじゃないよ。フレッドくんもクイニーもザックも、みんなアンリちゃんを守ってくれる」
「ありが…とう。ミンスくん、来てくれて…ありがとうっ」
震えた声でお礼を伝えるアンリに少しでも安心して欲しくて、ゆっくり頭を撫でる。
アンリはミンスにとってこの学園に入学して初めてできた大切な友達だ。そんなアンリには怖く苦しい経験とは無縁の生活をして欲しい。…それでも本音を言うのなら…
「まぁでもアンリちゃんを守るのは、いつだって僕が良いんだけどね」
そう口に出してみても、アンリはイマイチ言いたいことが分からなかったのか、涙を流し続ける瞳でミンスを見上げると首を傾げる。
「ねぇアンリちゃん。こんな時に言うのは少しズルいと思うんだけど、一つだけ聞いて欲しいことがあるんだ。聞いてくれる?」
アンリは静かに頷くと、揺らぐ瞳で真っ直ぐにミンスの瞳を見つめると言葉の続きを待つ。
「アンリちゃん。僕ね、やっと自分の気持ちが分かったんだ」
「気持ち…?」
今までずっとアンリを一人の大切な可愛いお友達として愛おしく思っていた。
でもアンリの無邪気な笑顔や、時々見せる誰よりも真剣な眼差しを見ると不思議と胸の鼓動が早まる。そして今まで誰と関わっても特に妬いたり嫉妬する事も無かったのに、アンリが関わると似合わずに自然と妬いてしまう。
ずっとその理由を考えていた。どうしてアンリに対してだけ、こんな気持ちになるのか。でも最近やっとその理由が分かった。
「僕ね、今までは大切なお友達としてアンリちゃんを好いていると思ってたの。でもね、アンリちゃんの事を一人の女の子として好いているみたいなんだ。だからいつだってアンリちゃんには誰よりも笑っていて欲しいし、僕が守りたいの」
ミンスがそう笑いかけると、泣きじゃくっていたアンリは目を見開き、驚きのあまり涙が引っ込んだようだ。

