季節は移ろい、雨上がりの空に虹が架かる日もあれば、星空が澄み渡る夜もある。
夏美とメランはどんな日も共に過ごし、小さな幸せを積み重ねていった。

朝、窓辺で日の光を浴びながら寄り添う。
放課後、一緒に庭や校庭で遊ぶ。
夜、星を眺めながら互いの存在を感じる。

そんな日常が二人にとってかけがえのない奇跡だった。

「ねえ、メラン」

「はい?」

「私たちの毎日って、すごく特別だね」

「ええ、夏美と一緒だから特別なのです」

願いが叶った後も、二人の絆は変わらず、むしろ強く深まっていた。
小さな黒猫と少女の穏やかな日常はこれからも続いていく。

互いを思いやり、信頼し合う限り、どんな未来も優しく彩られるのだ。