黒猫ちゃんがお家に帰って、1週間。
わたしの心には、ぽっかり大きな穴が空いていた。何をしていても、ぼーっとしてしまうし、たまに……誰もいない時に、家で涙が出てくる。
夕方のオレンジ色の太陽がまぶしい時は、特にサイアク。
いつの間にか、黒猫ちゃんがいたエアコンの下を見てしまう。
でも、そこには黒猫ちゃんはいない。
お兄ちゃんもあんまり外に遊びに行かなくなったから……やっぱりショックだったんだと思う。あんまり懐いてなかったけどね。黒猫ちゃん。
「いるわけないよね」と思いながら……夜の8時になると、こっそり窓の外を眺めていることは、恥ずかしくて誰にも言っていない。
真っ暗になった外。
向かいの「ひらや」を見ていると、初めて黒猫ちゃんを見つけた時のことが蘇ってきて、またわたしは泣いてしまう。
(……はぁ)
お兄ちゃんと同じで、ため息ばっかついて……ぼんやりとしている。
「2人とも、ちょっと来なさい」
ベッドでごろごろしているわたし達に、お母さんがリビングに来るように声をかけてきた。
「何?」
「いいから。こっち」
「はぁい」
スマホで動画を見ているお兄ちゃんに声をかけて、わたし達はリビングへと向かった。
わたしの心には、ぽっかり大きな穴が空いていた。何をしていても、ぼーっとしてしまうし、たまに……誰もいない時に、家で涙が出てくる。
夕方のオレンジ色の太陽がまぶしい時は、特にサイアク。
いつの間にか、黒猫ちゃんがいたエアコンの下を見てしまう。
でも、そこには黒猫ちゃんはいない。
お兄ちゃんもあんまり外に遊びに行かなくなったから……やっぱりショックだったんだと思う。あんまり懐いてなかったけどね。黒猫ちゃん。
「いるわけないよね」と思いながら……夜の8時になると、こっそり窓の外を眺めていることは、恥ずかしくて誰にも言っていない。
真っ暗になった外。
向かいの「ひらや」を見ていると、初めて黒猫ちゃんを見つけた時のことが蘇ってきて、またわたしは泣いてしまう。
(……はぁ)
お兄ちゃんと同じで、ため息ばっかついて……ぼんやりとしている。
「2人とも、ちょっと来なさい」
ベッドでごろごろしているわたし達に、お母さんがリビングに来るように声をかけてきた。
「何?」
「いいから。こっち」
「はぁい」
スマホで動画を見ているお兄ちゃんに声をかけて、わたし達はリビングへと向かった。



