俺はスマホに視線を戻した。先輩として既読スルーするわけにはいかない。
『お疲れ。俺は大丈夫』
当たり障りのない返信をする。すぐに既読になり、返事がきた。
『良かったっす』
(ああ、もう!)
俺は広毅に迷惑をかけないように天を仰いで溜息をついた。
(まともに返事もできなくて何が先輩だよ)
自己嫌悪に陥り、ますます頭の中が大志に占拠されていく。
(だめだ。勉強に集中しないと)
シャーペンを握り、教科書に視線を落とす。目の前に大志の顔が浮かんだ。事故チューの感触がよみがえり、顔が熱くなる。
(だめだ。勉強に集中しないと!)
一人押し問答が就寝時間まで続いていく……。
『お疲れ。俺は大丈夫』
当たり障りのない返信をする。すぐに既読になり、返事がきた。
『良かったっす』
(ああ、もう!)
俺は広毅に迷惑をかけないように天を仰いで溜息をついた。
(まともに返事もできなくて何が先輩だよ)
自己嫌悪に陥り、ますます頭の中が大志に占拠されていく。
(だめだ。勉強に集中しないと)
シャーペンを握り、教科書に視線を落とす。目の前に大志の顔が浮かんだ。事故チューの感触がよみがえり、顔が熱くなる。
(だめだ。勉強に集中しないと!)
一人押し問答が就寝時間まで続いていく……。
