だって、私はジェイドさんを好きになったと伝えても、その後に人生早々ない大事件が起こりすぎているので、その辺りを彼にどう思って居るのかまだ聞けていない。
聞きたい。けれど……聞けていないのだ。今、絶対にそれどころではないし……。
「……どうする。ここに居る全員、そこから身を捨てることも出来るが」
彼の家族とも言える竜ゲイボルグに、あんなに酷いことをしていた連中なのだ。ジェイドさんは、そうしてやりたいと思うはずだ。
けれど、彼はそこで首を横に振った。
「竜の密猟は、禁じられている。壁に貼られた旧国旗から、おそらくは当時の政治争いに負けて身を隠した者だろう。俺は彼らが法で、裁かれることを望む」
「黙っていれば、誰もわからないのに」
ブリューナグは不満そうに言った。同胞をあんなひどい目に遭わせた連中なのだ。本来ならば、そこに居る本体の牙で食い荒らしたいとまで思って居るのかもしれない。
聞きたい。けれど……聞けていないのだ。今、絶対にそれどころではないし……。
「……どうする。ここに居る全員、そこから身を捨てることも出来るが」
彼の家族とも言える竜ゲイボルグに、あんなに酷いことをしていた連中なのだ。ジェイドさんは、そうしてやりたいと思うはずだ。
けれど、彼はそこで首を横に振った。
「竜の密猟は、禁じられている。壁に貼られた旧国旗から、おそらくは当時の政治争いに負けて身を隠した者だろう。俺は彼らが法で、裁かれることを望む」
「黙っていれば、誰もわからないのに」
ブリューナグは不満そうに言った。同胞をあんなひどい目に遭わせた連中なのだ。本来ならば、そこに居る本体の牙で食い荒らしたいとまで思って居るのかもしれない。



