洞窟の広い空間にある、巨大な魔方陣……おそらく、迷い込んだ竜を生け捕りにするためのものだろう。
「……あの子は、光る宝石に及び寄せられたようだ。ほら。あそこに見えるだろう」
私がそれを言っておりますが、操作されているだけの私も、視線を向けた先にある宝箱を見て納得した。そこには、光り輝くような宝物が、沢山ある……!
「ゲイボルグは、光る宝石が好きなんです。俺がもっと、買い与えてやれば良かったです」
ここだけ聞いたらゲイボルグがやり手の夜職の女性みたいになってしまうけれど、竜の習性で光る宝物が好きなだけです。念のため。
「とりあえず、あの魔方陣を壊す」
でっ……出来るんですか? そんな大掛かりなことが?
私はどうにかそう言いたかったけれど、言葉の自由は完全に奪われてしまっていた。
「……あの子は、光る宝石に及び寄せられたようだ。ほら。あそこに見えるだろう」
私がそれを言っておりますが、操作されているだけの私も、視線を向けた先にある宝箱を見て納得した。そこには、光り輝くような宝物が、沢山ある……!
「ゲイボルグは、光る宝石が好きなんです。俺がもっと、買い与えてやれば良かったです」
ここだけ聞いたらゲイボルグがやり手の夜職の女性みたいになってしまうけれど、竜の習性で光る宝物が好きなだけです。念のため。
「とりあえず、あの魔方陣を壊す」
でっ……出来るんですか? そんな大掛かりなことが?
私はどうにかそう言いたかったけれど、言葉の自由は完全に奪われてしまっていた。



