本来ならば、竜騎士の中にある契約以外の竜は、喚び出せない。けれど、私にはその竜騎士に『相応しい竜』へと、喚びかけが出来ることに気が付いた。
一度遊び心を出して手を合わせた竜騎士で試してみれば、喚び出した竜と違う竜が来てしまって、僻地にあった竜騎士団は大パニックになったことがあった。
新人のやらかしとして処理されたけれど、本来ならばあり得ないことなのだ。
あれが王都での出来事であれば詳細に調べられていたはずだけど、初めての竜喚び聖女としての任地が、ド田舎の辺境の僻地で助かった。
……そして、この特殊な天啓を持っていることを誰かに知られれば、私は『竜喚び聖女』を絶対に辞められなくなると思って居た。
だから、ずっとひた隠しにしていた。
この秘密を明かしてでも助けたい救いたいと思った竜騎士ジェイドさんが居なければ、私はこのことを墓にまで持って行っていたはずだ。
ジェイドさんの中に揺蕩う力、そして性質、彼に合う竜……来て。ジェイドさんの元へ。そして、どうか、どうか、救ってあげて。
一度遊び心を出して手を合わせた竜騎士で試してみれば、喚び出した竜と違う竜が来てしまって、僻地にあった竜騎士団は大パニックになったことがあった。
新人のやらかしとして処理されたけれど、本来ならばあり得ないことなのだ。
あれが王都での出来事であれば詳細に調べられていたはずだけど、初めての竜喚び聖女としての任地が、ド田舎の辺境の僻地で助かった。
……そして、この特殊な天啓を持っていることを誰かに知られれば、私は『竜喚び聖女』を絶対に辞められなくなると思って居た。
だから、ずっとひた隠しにしていた。
この秘密を明かしてでも助けたい救いたいと思った竜騎士ジェイドさんが居なければ、私はこのことを墓にまで持って行っていたはずだ。
ジェイドさんの中に揺蕩う力、そして性質、彼に合う竜……来て。ジェイドさんの元へ。そして、どうか、どうか、救ってあげて。



