興奮していたジェイドさんは私がここでそんな言葉を言うなんて、思って居なかったに違いない。ポカンとした呆けた表情を浮かべ、動きが完全に固まってしまっていた。
「これって、特別サービスですよ。私。いつもはこんなこと、絶対にやりませんからね。ジェイドさんだけですよ! なので今後の人生、責任取ってください!」
ああ……お父様。恋に生きることにした、親不孝な娘をお許しください!
「何を……?」
私は戸惑ったまま動かないジェイドさんの元へとつかつかと近づき、彼の首元を掴むと背伸びをして、口にキスをした……だけではなく、彼の唇を割って舌を入れた。
粘膜が触れ合う感覚、肌が触れるよりも、より一層深い接触。
……うーん。これは、好きな人でないと無理かも。だから、私は……この人のことが好きなのだわ。
そして、心の中で願う。
ジェイドさんに、相応しい竜よ。一番に強き竜よ。ここに来て、この人を助けて。
私の天啓『竜喚び』が、もしかしたら、他の子と違うのかもしれないと思ったのは、竜騎士団に配属された直後だった。
「これって、特別サービスですよ。私。いつもはこんなこと、絶対にやりませんからね。ジェイドさんだけですよ! なので今後の人生、責任取ってください!」
ああ……お父様。恋に生きることにした、親不孝な娘をお許しください!
「何を……?」
私は戸惑ったまま動かないジェイドさんの元へとつかつかと近づき、彼の首元を掴むと背伸びをして、口にキスをした……だけではなく、彼の唇を割って舌を入れた。
粘膜が触れ合う感覚、肌が触れるよりも、より一層深い接触。
……うーん。これは、好きな人でないと無理かも。だから、私は……この人のことが好きなのだわ。
そして、心の中で願う。
ジェイドさんに、相応しい竜よ。一番に強き竜よ。ここに来て、この人を助けて。
私の天啓『竜喚び』が、もしかしたら、他の子と違うのかもしれないと思ったのは、竜騎士団に配属された直後だった。



