そして、そこに集まる人たちは、生きて居るゲイボルグから、素材となる鱗や爪を剥ぎ取っていた。傍におかれている大きな瓶を見れば、血も抜かれているようだった。
……確かに、生きて居れば、鱗や爪は、時間を掛ければ再生する。
ああ……喚んでも来ないゲイボルグは、ここで竜の素材を生きたままで作る、工場のように使われていたのだ。
私は慌てて隣に居たジェイドさんを見た。彼は目を見開いて、腰に佩いていた長剣に手を掛けていた。
……いけない。
ジェイドさんがいくら強い竜騎士だとしても、頼みの竜は囚われているし、一人だけではあの大人数に太刀打ちは出来ない。
私は彼の腕を強引に掴むと、洞窟の入り口あたりまで出て来た。鍾乳洞の中では、説得する声が響いてしまうからだ。
彼とて無謀なのは良くわかっていたのだろう。逆らわず、ここまで来てくれた。
「……一度、ノルドリア王国へ戻りましょう。これは、私にも想定出来ませんでした。あの人間たちが最初見えなかったのは、おそらくゲイボルグが私に見せなかったのでしょう」
早口で私は言った。
……確かに、生きて居れば、鱗や爪は、時間を掛ければ再生する。
ああ……喚んでも来ないゲイボルグは、ここで竜の素材を生きたままで作る、工場のように使われていたのだ。
私は慌てて隣に居たジェイドさんを見た。彼は目を見開いて、腰に佩いていた長剣に手を掛けていた。
……いけない。
ジェイドさんがいくら強い竜騎士だとしても、頼みの竜は囚われているし、一人だけではあの大人数に太刀打ちは出来ない。
私は彼の腕を強引に掴むと、洞窟の入り口あたりまで出て来た。鍾乳洞の中では、説得する声が響いてしまうからだ。
彼とて無謀なのは良くわかっていたのだろう。逆らわず、ここまで来てくれた。
「……一度、ノルドリア王国へ戻りましょう。これは、私にも想定出来ませんでした。あの人間たちが最初見えなかったのは、おそらくゲイボルグが私に見せなかったのでしょう」
早口で私は言った。



