これまでに一年ほど会えなかった竜にもうすぐ会えるという、そういった強い気持ちの昂ぶりも感じられた。整った顔からは笑顔は減り、ただ立っているというだけなのに、緊張感を醸し出していた。
それも、無理もないことかもしれない……深い洞窟に迷い込んでいて、竜が自力で出られない状況であれば、彼はそれを解決しなければならない。
その日の昼食時、もうあと数時間もすれば目的の場所まで到着するだろうと思われ、私はすっかり言葉少なになってしまったジェイドさんに提案してみることにした。
「あの……そろそろ洞窟も近付いて来ましたし、竜の様子を探ろうと思います。一度、竜喚びを、してみても?」
「ああ……」
少し離れた場所に居たジェイドさんに近づき、私は右の手のひらを出した。彼は真剣な表情を浮かべ、その手のひらに重ねる。
ふわっと白い光が重なり合った部分から漏れ出た。
私はジェイドさんの中へと潜り、銀竜ゲイボルグとの契約を共鳴させる……ああ……応えた。
ーーーーえ?
「……どうした? ラヴィ二ア。何かあったのか?」
それも、無理もないことかもしれない……深い洞窟に迷い込んでいて、竜が自力で出られない状況であれば、彼はそれを解決しなければならない。
その日の昼食時、もうあと数時間もすれば目的の場所まで到着するだろうと思われ、私はすっかり言葉少なになってしまったジェイドさんに提案してみることにした。
「あの……そろそろ洞窟も近付いて来ましたし、竜の様子を探ろうと思います。一度、竜喚びを、してみても?」
「ああ……」
少し離れた場所に居たジェイドさんに近づき、私は右の手のひらを出した。彼は真剣な表情を浮かべ、その手のひらに重ねる。
ふわっと白い光が重なり合った部分から漏れ出た。
私はジェイドさんの中へと潜り、銀竜ゲイボルグとの契約を共鳴させる……ああ……応えた。
ーーーーえ?
「……どうした? ラヴィ二ア。何かあったのか?」



