私は同意を伝えるために、大きく首を縦に振った。なにせ、上空では風の音が大きくて、なかなか伝わりづらい。
そんな時にも借りた竜アルドヴァルはジェイドさんの意志を正確に聞き届け、森の中にポツンと開けた広場へと舞い降りた。
野営に慣れているジェイドさんはテキパキと野営の準備をして、私は熾して貰った焚き火でなんとかスープを作った。
夜が来る頃には、パチパチと火が爆ぜる音。満腹の心地よさ。両手で持っているお茶の温かさで、私はそろそろ眠くなっていた。
「……どうして、ラヴィ二アは、そこまでして、聖女を辞めたいんだ?」
これまで言葉少なだったジェイドさんは、燃え上がる焚き火の中に枯れ木を投げ込みながら言った。
この近くには魔物の気配はないけれど、肉食獣が近付かないように、夜も焚き火は絶やさないようにするらしい……。
「あ……それは、そうですね。気になりますよね」
「言いたくないなら……」
言わなくて良いと続けるはずのジェイドさんの言葉に、私は微笑んで首を振った。
……もしかしたら、私は誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。
そんな時にも借りた竜アルドヴァルはジェイドさんの意志を正確に聞き届け、森の中にポツンと開けた広場へと舞い降りた。
野営に慣れているジェイドさんはテキパキと野営の準備をして、私は熾して貰った焚き火でなんとかスープを作った。
夜が来る頃には、パチパチと火が爆ぜる音。満腹の心地よさ。両手で持っているお茶の温かさで、私はそろそろ眠くなっていた。
「……どうして、ラヴィ二アは、そこまでして、聖女を辞めたいんだ?」
これまで言葉少なだったジェイドさんは、燃え上がる焚き火の中に枯れ木を投げ込みながら言った。
この近くには魔物の気配はないけれど、肉食獣が近付かないように、夜も焚き火は絶やさないようにするらしい……。
「あ……それは、そうですね。気になりますよね」
「言いたくないなら……」
言わなくて良いと続けるはずのジェイドさんの言葉に、私は微笑んで首を振った。
……もしかしたら、私は誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。



