竜喚び聖女は捨てられた竜騎士を救いたい!

「はーっ……凄いですね。ガルドナー団長って、凄いんですね」

「いやいや、そうでもないが……」

 ガルドナー団長。女好きのへたれという噂に違わず、私が褒めればデレデレとしている。なるほど……こんな感じなのね。先輩聖女たちの情報に、間違いはないわ。

「そんな団長の竜を借りられて、私たちは幸運でした。ありがとうございます!」

 これは、彼を騙すつもりもなく、嘘偽(うそいつわ)りのない気持ちだ。私が指を組んで彼を見上げればガルドナー団長は頭を掻きながら、私に言った。

「なあ。ラヴィ二ア。今夜、良かったら食事でも……」

「あ。すみません。私。宗教上の問題で、竜騎士とは食事行かないことにしてるんで」

 私が片手を挙げてサラッと断ったら、ガルドナー団長は、はあっと仕方なさそうに息を大きくついた。

「だよなー……俺の知る限り、ミレハント竜騎士団、全員、振られているもんな。いやいや、言ってみただけだから……ジェイド。良かったな。探しに行って何かあれば、すぐに連絡をくれよ」

「……わかりました」

 ガルドナー団長は部屋を出て行って、部屋には私とジェイドさんが残された。