意志固くここまで待ち続けられるジェイドさんならば、旅に出てでも根気よく次の竜を探し出すことだって可能なはず。
こんなことを言ってしまうと身も蓋もないけれど、人の男女と同じように、この世界に竜なんて星の数ほど存在するのだから。
「いや……ああ。そうだな。君の言う通りだ」
ジェイドさんは私の発言に苦笑いをして、大きく頷くと同意してくれた。私が食べて食べてとはやし立てると、なんとか定食を完食してくれてホッとした。良かった。
なんだか、ジェイドさんは……本当に辛そうだ。
誰しも自分を拒否している誰かの気持ちを、直視することは怖い。これまで何度喚びかけても、竜は応えてくれることはなかったのだから。
けれど、彼がこのままでは一歩も踏み出せないと思っているのなら、やっぱりどうにかして会うべきだと思う。
どうしてか……来てくれない、彼の竜に。
◇◆◇
そして、夕食の後、私はそのまま竜騎士寮にあるジェイドさんの部屋を訪れた。
ちなみに聖女と竜騎士の恋は国より奨励されているので、特に何も問いただされることもなく、すんなりと入室することが出来た。
こんなことを言ってしまうと身も蓋もないけれど、人の男女と同じように、この世界に竜なんて星の数ほど存在するのだから。
「いや……ああ。そうだな。君の言う通りだ」
ジェイドさんは私の発言に苦笑いをして、大きく頷くと同意してくれた。私が食べて食べてとはやし立てると、なんとか定食を完食してくれてホッとした。良かった。
なんだか、ジェイドさんは……本当に辛そうだ。
誰しも自分を拒否している誰かの気持ちを、直視することは怖い。これまで何度喚びかけても、竜は応えてくれることはなかったのだから。
けれど、彼がこのままでは一歩も踏み出せないと思っているのなら、やっぱりどうにかして会うべきだと思う。
どうしてか……来てくれない、彼の竜に。
◇◆◇
そして、夕食の後、私はそのまま竜騎士寮にあるジェイドさんの部屋を訪れた。
ちなみに聖女と竜騎士の恋は国より奨励されているので、特に何も問いただされることもなく、すんなりと入室することが出来た。



