あんなにも外見と中身の良い男性なら、色々と解決するまで待っても良いと思うは私の意見で別に全女性がそう思わなければならないとは思わないけど……とってももったいないとは、思ってしまう。
「……捨てるだなんて! ……ジェイドは、そう言ったの? 私に捨てられたって」
そこで血相を変えたナタリアさんに、私は両手を振って慌てながら答えた。
「ええ。ナタリアさんが違うと言うのなら、おそらく、ご自身の発言だと思います……あの方は竜と婚約者に捨てられた竜騎士として、とても有名ですよ」
加えて、とても可哀想で不憫なのだと……どれも、彼のせいではないのだけど。
「それは、違うわ。完全な嘘よ……私は捨ててなんて、いないわ。ジェイドに振られたのは、私の方だもの」
「……え?」
ナタリアさんは、元婚約者ジェイドさんを捨てたわけではない……おそらくは彼から申し入れた婚約解消だけれど、彼女から言い出したことになっている。
もしかしたら……婚約解消されることとなったナタリアさんを、男性側からの申し出だという汚名から守るため?
「ねえ。貴女、ジェイドのこと好きなんでしょう?」
「……捨てるだなんて! ……ジェイドは、そう言ったの? 私に捨てられたって」
そこで血相を変えたナタリアさんに、私は両手を振って慌てながら答えた。
「ええ。ナタリアさんが違うと言うのなら、おそらく、ご自身の発言だと思います……あの方は竜と婚約者に捨てられた竜騎士として、とても有名ですよ」
加えて、とても可哀想で不憫なのだと……どれも、彼のせいではないのだけど。
「それは、違うわ。完全な嘘よ……私は捨ててなんて、いないわ。ジェイドに振られたのは、私の方だもの」
「……え?」
ナタリアさんは、元婚約者ジェイドさんを捨てたわけではない……おそらくは彼から申し入れた婚約解消だけれど、彼女から言い出したことになっている。
もしかしたら……婚約解消されることとなったナタリアさんを、男性側からの申し出だという汚名から守るため?
「ねえ。貴女、ジェイドのこと好きなんでしょう?」



