私は午後からは完全に遊ぶ気でいたのだけど、ジェイドさんがその気になってくれたのなら、ここは準備を余念なく調えるしかない。

 いえいえいえ。

 これは、彼とやましいことをしようだなんて、そういうことではぜんっぜんなくて、職務上必要な接触行為であり、双方共にそれを完全に理解しつつ完全に同意の上での行為にあたり……。

「あ、あなた!」

 物思いに耽りつつ廊下を歩いていたら、なんと! ジェイドさんの元婚約者ナタリアさんがそこに居た。