「念のために言っておくが、俺の部屋でする理由は、鍵を掛ければ絶対に他の誰かが入って来ないから安全だし、君が着替えを終わらせてから、俺の手を解いてすぐ帰ってくれて良い」
あ。
私が半裸のジェイドさんの両手を縛る→私、服脱ぐ→竜喚びする→私、服着る→半裸のジェイドさんの手を縛る縄解く……そのような何も起こらないこと前提の流れですね。
確かにこれだと、彼に私が襲われる隙間がない。
それに、私はよくよく考えると、初対面のジェイドさんと待ち合わせをしていた会議室で、それをしようとしましたね……!
確かにあの場所は仕事用の部屋で、部屋の使用許可は取ってはいたけれど、誰かが何かの理由で入って来ないとは言えない。
ジェイドさん、あの場で拒否するわけだった。あまりにも、あの時の私が考えていなさすぎだったわ。
「……では、私もこの服が脱ぎにくいので、夕食に間に合うように着替えてきます!」
私は現在、背中部分をリボンで編み上げるデイドレスを着ているので、脱ぎ着に誰かの手伝いが要る。自分だけで脱ぎ着出来る、前開きの編み上げドレスを着ようと思った。
「あ、ああ」
その時のジェイドさん……顔が真っ赤だった。指摘して、揶揄うことはためらわれたので、私は黙ったままでお辞儀をして自室の方向へと進んだ。
……私ったら、なんて純粋で誠実な男性を相手取って、良くわからない要求しているのかしら。
待って待って。違うわ……! 私がしたいと望んだわけではなくて、二人が望んだことを追求した結果、そうしているだけなのよ。
そうなの……竜を探すために、必要不可欠なことだから、仕方なくしているだけなのよ!
あ。
私が半裸のジェイドさんの両手を縛る→私、服脱ぐ→竜喚びする→私、服着る→半裸のジェイドさんの手を縛る縄解く……そのような何も起こらないこと前提の流れですね。
確かにこれだと、彼に私が襲われる隙間がない。
それに、私はよくよく考えると、初対面のジェイドさんと待ち合わせをしていた会議室で、それをしようとしましたね……!
確かにあの場所は仕事用の部屋で、部屋の使用許可は取ってはいたけれど、誰かが何かの理由で入って来ないとは言えない。
ジェイドさん、あの場で拒否するわけだった。あまりにも、あの時の私が考えていなさすぎだったわ。
「……では、私もこの服が脱ぎにくいので、夕食に間に合うように着替えてきます!」
私は現在、背中部分をリボンで編み上げるデイドレスを着ているので、脱ぎ着に誰かの手伝いが要る。自分だけで脱ぎ着出来る、前開きの編み上げドレスを着ようと思った。
「あ、ああ」
その時のジェイドさん……顔が真っ赤だった。指摘して、揶揄うことはためらわれたので、私は黙ったままでお辞儀をして自室の方向へと進んだ。
……私ったら、なんて純粋で誠実な男性を相手取って、良くわからない要求しているのかしら。
待って待って。違うわ……! 私がしたいと望んだわけではなくて、二人が望んだことを追求した結果、そうしているだけなのよ。
そうなの……竜を探すために、必要不可欠なことだから、仕方なくしているだけなのよ!



