「はい。次の方~! どうぞ……どの竜を喚ばれますか?」
列になって並んでいた次の竜騎士を呼び、私は手のひらを軽く合わせた後、彼は五匹の竜と契約していることがわかったので、どの竜を呼ぶか聞いた。
「序列第三位の火竜を頼む」
「わかりました!」
竜の契約を持つ竜騎士の中には、力量差で明確な順位……つまり、竜位にのっとって、竜たちの契約が存在する。
五個あるうちの真ん中、三つ目の竜の契約を私の持つ竜喚びの能力で反応させて喚び出す。
……この感覚をどう例えれば良いのか、金属製の楽器が並んで居て、私は叩くためのバチを持ってかき鳴らしている。
そうしたら、応えてくれる……今からそこに行くよって、どんどん近付いて来る。
「あ。来ましたね……」
遠くの空に赤い色が見えて、私は共に空を見上げていた竜騎士に微笑んだ。
「ありがとう。新入り聖女さん」
私の列、最後尾並んでいた彼はにこっと微笑み、城の屋上にある竜の止まり木へとやって来た竜に飛び乗っていた。
……良し、今日の業務はこれにて終了! 私って優秀……というわけでもない。
平常時の竜喚び聖女の日々の役目は、昼前の訓練時に竜を喚び出すことだけ。
一応、何か起こった時用のために一人だけは必ず竜騎士団に当番で残ったりもするけれど、基本の日々の仕事はそんな感じで終わる。
これから、どうしようかなー!
列になって並んでいた次の竜騎士を呼び、私は手のひらを軽く合わせた後、彼は五匹の竜と契約していることがわかったので、どの竜を呼ぶか聞いた。
「序列第三位の火竜を頼む」
「わかりました!」
竜の契約を持つ竜騎士の中には、力量差で明確な順位……つまり、竜位にのっとって、竜たちの契約が存在する。
五個あるうちの真ん中、三つ目の竜の契約を私の持つ竜喚びの能力で反応させて喚び出す。
……この感覚をどう例えれば良いのか、金属製の楽器が並んで居て、私は叩くためのバチを持ってかき鳴らしている。
そうしたら、応えてくれる……今からそこに行くよって、どんどん近付いて来る。
「あ。来ましたね……」
遠くの空に赤い色が見えて、私は共に空を見上げていた竜騎士に微笑んだ。
「ありがとう。新入り聖女さん」
私の列、最後尾並んでいた彼はにこっと微笑み、城の屋上にある竜の止まり木へとやって来た竜に飛び乗っていた。
……良し、今日の業務はこれにて終了! 私って優秀……というわけでもない。
平常時の竜喚び聖女の日々の役目は、昼前の訓練時に竜を喚び出すことだけ。
一応、何か起こった時用のために一人だけは必ず竜騎士団に当番で残ったりもするけれど、基本の日々の仕事はそんな感じで終わる。
これから、どうしようかなー!



