片手で拳を握って熱弁した私に、ジェイドさんは苦笑いを崩さずに言った。聖女を辞めたい理由の本質でもないけれど、これは嘘でもない。
「そうか……まあ、価値観は人それぞれだからな。女性は立場の安定を望む人も多いようだから」
寂しそうな表情に、悲しそうな目。
あ……いけない。例の元婚約者を思い出させたかもしれない……竜が来ない竜騎士なんてって、理不尽に捨てられちゃったんだもんね。可哀想すぎる。
竜がいくら喚んでも来てくれない……ただそれだけで、彼はまともな竜騎士ではなくなって、婚約者にも捨てられた。
「変わり者と言えば、ジェイドさんもそうではないですか。来ない竜を待ち続けるのは、何故ですか」
竜騎士になれたという事実だけで、彼は生きていけると思う。けれど、肝心の竜が居ないのに竜騎士であり続けるには無理がある。
竜位の高い竜と契約を結べるなんて貴重な存在だから、王国側としては彼の竜が戻って来て、以前のように活躍してくれることを望んでいるだろうけれど……。
「そうか……まあ、価値観は人それぞれだからな。女性は立場の安定を望む人も多いようだから」
寂しそうな表情に、悲しそうな目。
あ……いけない。例の元婚約者を思い出させたかもしれない……竜が来ない竜騎士なんてって、理不尽に捨てられちゃったんだもんね。可哀想すぎる。
竜がいくら喚んでも来てくれない……ただそれだけで、彼はまともな竜騎士ではなくなって、婚約者にも捨てられた。
「変わり者と言えば、ジェイドさんもそうではないですか。来ない竜を待ち続けるのは、何故ですか」
竜騎士になれたという事実だけで、彼は生きていけると思う。けれど、肝心の竜が居ないのに竜騎士であり続けるには無理がある。
竜位の高い竜と契約を結べるなんて貴重な存在だから、王国側としては彼の竜が戻って来て、以前のように活躍してくれることを望んでいるだろうけれど……。



