伏し目がちな青い瞳は空を映すような澄んだ色で、きらめく絹糸のような金髪は、そよ風にも揺れるほどにサラサラとしている。
美しく整った造作はまるで名工が腕によりをかけて造りあげた人形のように、すべての配置が完璧だ。例えるならば、きりっとした凜々しさの中にも、親しみが湧くような若干の甘味も併せ持つお顔。
騎士として服を着ていてもわかるほどに鍛えられた肉体を持ち、長身で姿勢も良い。しかも、珍しく貴族出身の竜騎士なので醸し出す上品な雰囲気で、育ちの良さはどうしても隠せない。
ああ……こちらが、かの有名な『竜に捨てられた悲劇の竜騎士』ジェイド・ロンバルディ。
ここ一年ほど、何度喚んでもまったく竜が現れず、竜騎士の癖に『竜に捨てられた役立たず』だと、陰で罵られ……そうこうしている内に、幼い頃から連れ添ったという婚約者にも別れを告げられてしまったと言う。
つまり、契約を結んだ竜からも結婚を約束した女性からも二重に捨てられているという、曰く付きの事故物件のような不憫な竜騎士様なのである。
美しく整った造作はまるで名工が腕によりをかけて造りあげた人形のように、すべての配置が完璧だ。例えるならば、きりっとした凜々しさの中にも、親しみが湧くような若干の甘味も併せ持つお顔。
騎士として服を着ていてもわかるほどに鍛えられた肉体を持ち、長身で姿勢も良い。しかも、珍しく貴族出身の竜騎士なので醸し出す上品な雰囲気で、育ちの良さはどうしても隠せない。
ああ……こちらが、かの有名な『竜に捨てられた悲劇の竜騎士』ジェイド・ロンバルディ。
ここ一年ほど、何度喚んでもまったく竜が現れず、竜騎士の癖に『竜に捨てられた役立たず』だと、陰で罵られ……そうこうしている内に、幼い頃から連れ添ったという婚約者にも別れを告げられてしまったと言う。
つまり、契約を結んだ竜からも結婚を約束した女性からも二重に捨てられているという、曰く付きの事故物件のような不憫な竜騎士様なのである。



