おそらくは私が今身につけている青い宝石で何かを造ったのだと思うけれど、あの子竜が今どんなものを貰ったのか気になった。

「ああ。今の小さな身体に合わせて、同じ青い宝石の首輪を造ってもらった。あれであれば、常に身につけておけるから、嬉しそうにしていた」

 自分の首にあるキラキラ光る宝石を見て、嬉しそうな子竜ゲイボルグ、可愛い……! 主からの贈り物を、誇らしげにしていそう。

 ゲイボルグは日中は私と行動を共にしていることが多いのだけど、夜は部屋へと帰って来たジェイドさんと過ごしているのだ。

「ふふふ。可愛いですね。本当に助けられて、良かったです」

「……ラヴィ二アのおかげだ。たとえ、君に目的があったとしても、俺にあれをしてくれようと思う聖女はきっと君だけだからな」

 そうかな……? 正直に言うと、それは時間の問題だったような気もする。

 だって、ジェイドさんはたとえ『捨てられた』と周囲から嘲られていても、良い男で優れた竜騎士であることは変わらないし、それは間違いない。

 私がそうだと気が付くのが一番早かっただけで……いち早く気が付いて誰かに取られなくて、本当に良かった。