竜喚び聖女は捨てられた竜騎士を救いたい!

 飄々と話すヨシュアさん。私たちはあの場所で彼に見付けられた時点で、詰んでた……? けど、こんな人が居ることなんて予想も出来ないし、対策を取る事なんて……出来なかったわけで。

「信じられない……」

 私はどんどん遠ざかる白い王城を見た。今は私たちにも気が付いた人も居るのか、指さして何かを言っている人たちもいるようだ。

 あの城には常駐する竜騎士団、ミレハント竜騎士団が居るわけだけど……今は朝で始業したばかり。訓練は昼からだから、竜に乗っている竜騎士も居ないだろう。

 だから、私たちを追い掛けることも出来ない。

「しっかし、えらく小さくなっちゃってるなー……まあ、小さくなれたなら、大きくなれる方法もあるだろ。俺はこういう仕事をしているんで、情報通でね。大丈夫大丈夫。鱗一枚もらったら、帰してあげるから。心配しないでね~」

 ヨシュアさんからは、まるで罪悪感などは感じられない。

 ……彼にとってみれば、私たちは単なる素材にしか見えないのかもしれない。ゲイボルグの鱗一枚を貰ったら帰すというのも、嘘ではないのだろう。

 常日頃から人を捕らえたりして賞金を稼いでいるわけだから、私の感情なんて気にするわけもない。

 それに、もし……ゲイボルグがジェイドさんの部屋に居残りしていた場合、この子一匹で攫われてしまったってことになる。

 だから、一緒に来られて……良かったんだわ。また、同じことになるところだったもの。