私の告白の返事は……好きって、言いましたよね?

 いえ。もう既に両想い飛び越えて、付き合う期間もなく、結婚する流れ……真面目で堅物なジェイドさんだから?

 私の頭の中は、疑問符で一杯になった。

 ……いえ。

 けれど、それはむしろ私の希望するところなので、このまま都合良くお話の方を続けさせていただきますね! いろいろと飛び越えての求婚、ありがとうございます!

「それは、いつでも大丈夫です……けど、竜騎士は」

 私との結婚の懸念点としては、ジェイドさんは竜騎士を辞めたくないというのなら、当分はお父様に現役で頑張ってもらうつもりだった。

 そして、いずれ授かる私たちの子どもに継がせれば良いと思っていた。

「別に辞めなくとも、爵位は継げる。竜騎士団での前例として、そういう方だっていらっしゃる。誰かが出来るのなら、俺にも出来るということだ」

 おお……何々。すごい。なんだか、格好良い。

 ジェイドさんの宣言に私は思わず、ここで拍手したくなってしまった。しないけど。

 誰かに出来るならば、俺にも出来る。彼のこれまでの経験に裏打ちされた相当な自信がないと、言えないことだ。